以前フロッグのフッキング性能について書かせて頂いた記事ではダブルフックのフロッグを前提として書かせて頂きました。
ダブルフックのフロッグはバイトの時フックポイントが出やすく初期かかりに有利です。
シングルフックは力が一点に集中するので貫通性能が優れます。
フッキングも貫通性も良くしたいというのが釣り人の望みだと思いますがなかなか両立は難しいです。
今回はシングルフックなのにフッキングが良いと感じているベビーデントスについて書いていきたいと思います。
Contents
フックはシングルフック
フロッグとしてよくある形式はアイの金物があってそこにフックを取り付けている形式ですが、ベビーデントスはストレートフックを装着しています。(フックとアイが一体となっています。)
後で書きますがこの一体のフックがフッキングが良くなっているキモのひとつです。
ボディ寸法
ベビーの名前に入っているだけあり全長は49mmとコンパクトです。
ウエイトはボディサイズの割には重く10.5gとなっています。
PEラインのタックルで投げられる下限サイズだと思います。
フッキングが良い理由
フロッグがフッキングする為には前の記事でも書きました通り、ボディがしっかりと潰れてフックポイントが露出する事です。
通常シングルフックのフロッグは縦方向のボディの潰れにはしっかりとフックポイントが出ますが、横方向の潰れに対してフックポイントが出にくいためフッキングが悪い事が多いです。
ところがベビーデントスはバイトの時フックがボディからズレて写真のようになりフックポイントが完全に露出します。
これによりシングルフックなのですがダブルフックにも劣らないようなフッキングの高さが実現しています。
なぜフックがズレるのか
ベビーデントスのフックは先程書きました通りアイとフックが一体物のフックとなっています。
アイとフックが別々だと接続部で自由度があるためボディの変形に合わせてフックも動くためボディからフックがズレにくいです。
一体物だとボディが潰れて変形した時にアイからフックが変形出来ないのでボディからズレる事しか出来ずフックポイントが露出するのです。
やってはいけない事
ベビーデントスはフックホールにシリコン製のカバーが付いています。
販売時にはボディにはめ込んでいるだけなのですが、使用していると外れる事が多いです。
そうなるとカバーとフックをまとめてパンドーのような接着剤でボディに固定したくなってしまうのですがそれをやってしまうとフッキングがかなり悪くなります。
なのでカバーを固定する時は写真のようにフックが出ている所だけは接着せずにフックがズレるようにして下さい。
似たようなフロッグ
出典:エバーグリーン
ベビーデントスと同じような作りのフロッグにエバーグリーンのキッカーフロッグとスミスのポトフがあります。
両方とも同じようにシングルフックなのですがフックホールを埋めるのがフックに固定されているウエイトで埋める形状になっています。
出典:エバーグリーン
合理的で良さそうなのですが作りが良すぎてフッキング時にフックがズレにくいと感じています。
またパンドーなどで接着してしまうと完全にズレなくなってしまうのも残念な所です。
作りがチープなベビーデントスの方が結果的にフッキングが良いというのが面白いですね。
カラー
出典:スミス
カラーラインナップは15色となっています。
スミスらしいカラーが多いですね。
まとめ
ダブルフックに負けないかかりの良さと、シングルフックの優れた貫通性を持つベビーデントス。
野池巡りなどでタックルを複数持っていけない時にはかなり活躍すると思います。
Mクラスのロッドでナイロンラインでもフッキングが決まりますのでオープンウォーターでフロッグをやる場合には便利です。
みなさんの参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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