メガバスの最初のルアーがスピナーベイトのVフラットだということを知っていますか?
伊藤社長が手作りで作っていたのがVフラットなんです。
当時バレットタイプのヘッドのスピナーベイトしか無い中、とても独創的なヘッドのスピナーベイトを作っていたのだなぁと改めて凄いと感じました。
ヘッドの形は奇抜を狙ったものでは無くて、障害物回避を考えた上で必要と考えられた形です。
今はもう販売中止になってしまっていますが、今見てもカッコいいスピナーベイトだと感じます。
Contents
デザイン
このデザイン。今見ても最高にカッコいいと私は思います。
25年くらい前はスピナーベイトもリアルなヘッドが出始めた頃で、リアルなヘッドを持ったスピナーベイトの人気が高かったですが当時から私はVフラットの方がカッコいいと思っていました。
ヘッドがアイの方に伸びてきている事でロアアームが短く見え、それにより全体がシャープになっているような印象です。
そして下からヘッドを見ると名前の通りV型で幅広なフラット形状。
このヘッドが障害物に先に当たって、ヒラを打つように障害物をかわすんですよ。
もう究極の機能美だと思います。
機能を追求していったらカッコいいデザインになったという、メガバスらしいスピナーベイトです。
Vフラットの歴史の特設ページがあった
出典:メガバス
メガバスはVフラットを大切にしているようでVフラットの特設ページがあるんですよ。
そこには伊藤社長がハンドメイドで作っていた一号機からヘッドの形状が載っているんです。
まずこのMS001型。
この時すでにVフラットとしての基本的なシルエットは完成されています。
伊藤社長の中でVフラットの完成系のイメージがすでに出来ていた事が良く分かります。
これは私が初めて買ったスピナーベイトなんです。
まだ何が良いか全く分からない状態で見た目だけで買いました。
結果的には私が行くフィールドで1.3オンスは重くてあまり使わなかったんですけどね。
その後フィールドにボックスを置いてちょっと目を離した隙にボックスごと盗まれて無くなってしまった苦い思い出があります。
このV-3はリアルヘッドのスピナーベイトとしてとても人気がありました。
当時はショップに並んでいるところさえ見なかったですからね。
このV-3を真似てヘッドに目を付けるスピナーベイトも増えましたけど、やっぱりV-3の雰囲気には遠く及ばなかったです。
リアルヘッドの走り的ルアーでした。
このスピナーベイトはV-3バレットシャッドという名前だと思い込んでいたのですが、フラットシャッドだったかな?
このモデルはアームに形状記憶合金が使われている物もあって、そのモデルは今でも使っています。
変形しても元に戻る形状記憶合金のスピナーベイトは気に入っていたのですが、最近無くなってしまってますね。
バークレーが出しているDEXスピナーベイトがお手頃な価格で出ているのでコストがそんなにかかるとも思えないのですが。
壊れないと売れないからなのかな?
MS004型はバズベイトのV-4バズです。
ヘッドが真横を向いたバズベイトとして印象的でした。
ペラの種類も確か4種類あっていろいろと選べたのがポイントでしたね。
MS005になってまたVフラットに戻ってきます。
もともと得意だったシャローの障害物回避性能を更に向上させたモデルです。
私の写真とヘッドのカラーも全く同じですね。
このMS005モデルが個人的には1番好きです。
このモデルから最初のVフラットとはちょっと違う感じになってきます。
Vの深さがより深くなって、その事により障害物がより回避出来る様になっています。
個人的にはこのモデルくらいまでがオリジナルの遺伝子が残ったVフラットかな。といった印象です。
このスーパーVフラットから名前が変わっている通り違う路線になっています。
性能は上がっているのでしょうがデザインは元のVフラットの方が個人的には好きだったりします。
本当に根がかりしにくい。
Vフラットのスイミング姿勢は写真のような感じになります。
どのスピナーベイトも同様ですが針先がヘッドでカバーされているんです。
Vフラットはそのヘッドが幅広になっているので針先のカバー能力は段違い。
使っていると明らかに他のスピナーベイトより障害物を回避してくれます。
シャロー大得意。ディープ苦手
Vフラットは幅広のヘッドに水の抵抗を受けるので浮き上がりやすくなります。
もともとシャローを意識したスピナーベイトなので当然なのですがディープを探るのは苦手です。
ディープを狙う場合は違うスピナーベイトの方が良いと思います。
代わりにシャローを攻めるのは大得意です。
シャローを素早く攻めるスピナーベイトとして使う事が性能を活かす事が出来ると思います。
各部分の作りは今のスピナーベイトに負ける
作りはメガバスなのでとても綺麗ですが、随分と前のルアーなので今のルアーでは当たり前になった部分がやられて無かったりします。
例えばアームの端部のロウ付け。
昔はこの部分をペンチでねじってブレードを変えたりしてましたからね。
当然ロウ付けもされていないです。
もう一つはヘッドの塗装。
綺麗な仕上がりですが、ぶつけるとぶつけた所だけでなく全体的にパリっと剥がれたりします。
特に私は反対側の護岸に乗せてから落としたりするので、ヘッドが綺麗な状態なのは使う前まで。
一日でも使ったらヘッドははげていますね。
釣果には影響ないので良いのですが、最近のスピナーベイトのヘッドと比べると耐久性は低いです。
最後にスカートは昔ながらのゴムでの固定です。
使う場合はステンレスの針金で固定すると良いですよ。
2〜3回回してネジって完了です。
まとめ
昔、欲しくても買えなかったルアーの一つであるVフラット。
そんな憧れたルアーが中古で安く買える良い時代になりました。
シャロー特化型のスピナーベイトとしては今でも一級のルアーだと思います。
私も中古で程度の良い物を見つけたら、ついつい買ってしまうルアーです。
買って損はしないルアーだと思いますので使ってみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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