アルファスAir TWのグリスアップをしたので、どの順番で分解するのか、各パーツの名称と価格はいくらなのかをまとめておきます。
ダイワのリールのオーバーホールはいつもドライブカラーがシャフトから抜けなくて苦労するのですが、アルファスAir TWはどうなのかも気になる所です。
写真多めでパーツを分解しているので参考にして頂けたら幸いです。
Contents
まずはスプールを外す
本格的に分解する前にスプールを外します。
スプールを外すのはベイトリールを使った事がある人なら簡単ですよね。
パーミング側のプレート、
1番:LSプレート、1800円
を外します。
するとスプールが見えてきますので引っ張れば外れますよ。
ハンドル側
ハンドルは交換してしまっているので、順番に分解している写真だけ載せておきます。
矢印の部分のネジを外して、
ナットを固定しているプレートを外します。
ハンドルを固定するナットはもともと付いていた純正のナットを使用しています。
ここからは純正部品です。
ハンドルを外すと
103番:ハンドルW、100円
が付いています。
薄いワッシャーみたいなパーツですね。
102番:スタードラグ、1700円
を外します。
ハンドルを外したら内側のバネで外れてくるので落とさないようにして下さいね。
アルファスAir TWは軽量、高強度のザイオン製です。
101番:ドラグナットSP、200円
を外します。
シマノのドラグスプリングは新しい形状になりましたが、ダイワは今までのリールと同じ単純なスプリングですね。
見た目は古いですがスタードラグなどを組み上げるのはこちらの方がやりやすいです。
シマノのスタードラグまわりは、ちょっと組み上げにくいんですよね。
100番:ドラグナット、600円
を回して取り外します。
回して外していると、いつもドライブカラーが引っかかる辺りで若干回りにくくなってきました。
今回も抜けないのか?と思いつつ取り外します。
99番:スタードラグW、200円
を抜きます。
このパーツ表面が黒っぽい向きと金色の向きがあるんですけど、黒っぽい方がハンドル側になるように付きます。
ナットが当たる側が擦れに強くなっているんでしょうね。
98番:ドラグSP・W、200円
が2枚入っているので抜きます。
このパーツ円弧状の形をしているのですが
( ) となるように取り付ける事が大切です。
( ( だったり、) ) みたいに付けてしまうと、ドラグのスムーズさが落ちてしまいますよ。
ダイワもシマノも同じ構造になっているので覚えておくと良いですね。
96番:ドラグホルダー、300円
97番:ドラグホルダーリーフSP、200円
が一体になっているので、分解せずにそのまま抜きます。
スタードラグを回した時に音がなるようにする為のパーツですね。
95番:ハンドルベアリングW(B)、100円
奥に入っているベアリングを保護する為のワッシャーなのかな。
ベアリングと他のパーツが当たる場所には、このような薄いワッシャーが入っている事がほとんどですね。
ベアリングを保護する為か、ベアリングがきちんと機能する為なのか分かりませんが、大概付いている事を覚えておくと組み上げる時に悩まずにすみます。
94番:ハンドルボールベアリング、700円
を抜きます。
なかなか抜けない時はRSプレートを外してから内側からピンセットで押すと簡単に外せますよ。
次に写真を撮り忘れてしまったのですが、ベアリングの奥にある
93番:ハンドルベアリングW(A)、100円を取り外します。
ここまで分解したらハンドルまわりの分解は完了です。
内部
65番:RSプレ-トSC、200円
を三箇所外します。
驚いたのが普通のネジではなくて六角のネジになっている事。
ネジを潰してしまう事も減りますし、しっかりと締め込めるのでとても良い変更だと思います。
ちなみに六角レンチのサイズは2ミリです。
この3本のネジは全て同じ長さですので、どこに入れても問題ありません。
私はシマノのリールの癖が付いているので同じ所に入れますけどね。
3本外したらハンドル側のプレートの
59番:RSプレート、4700円
が外れます。
91番:ドラグカラー、700円
を抜いて外します。
RSプレートを外した時に一緒について行く事も多いので落とさないように注意です。
54番:クラッチSP、200円
を2つ外します。
このスプリング失くしやすいので注意です。
さて問題の
90番:ドライブカラー、300円です。
問題無くシャフトから抜けるのか?それともジリオンSV TWのようにシャフトのバリをヤスリで取らないと抜けないのか?
ダイワのリールをオーバーホールする時いつもドキドキする所です。
結果は・・・
抜けました!!!
何もしないで抜けたのは今までスティーズAだけだったのですが、アルファスAir TWも抜けました!
maid in japan以外のリールでも精度が上がってきたという事でしょうか。
ジリオンSV TWが3台、ジリオンHLC、タトゥーラHLC、アルファスSVと抜けないリールばかりでしたがついにアルファスクラスでも抜けるようになったんですね。
ここまできたら安心です。
89番:ドラグW、700円
を外します。
当たり前のようにカーボンになっていますね。
ダイワのベイトリールのドラグ性能が高いのはこの辺りがしっかりしているからでしょう。
最近はシマノもダイワにならってカーボンになってきましたね。
88番:ドライブギア
を外します。
ドライブギアとピニオンギアはセットで4700円です。
ただダイワはドライブギアとピニオンギアを単体では売ってくれないんですよね。
リールを変えなくてもギア比を変更するのを防止する為なのでしょうが、残念です。
シマノみたいに売ってくれれば良いのに。
シマノはギアだけ売っていますが販売台数多いですよね。ギアを単体で売っても販売台数変わらないと思いますよダイワさん。お願いします。
87番:ドライブギアW、100円
を外します。
シマノはこのワッシャーが硬めの素材なのに対してダイワは柔らかめの素材です。
ドラグのスムーズさはダイワが勝っているのはこのパーツのおかげかもしれません。
その分最大ドラグ力は劣りますけどね。
日本でバスを釣っている分には充分なのでスムーズなダイワのドラグは良いです。
86番:ラチェット、300円
を取り外します。
この部品は向きを反対に組み込んでしまうとクラッチが戻らなくなりますよ。
写真を良く見て取り付けて下さいね。
88番:ピニオンギア
53番:クラッチプレート、300円
を一緒に取り外します。
クラッチプレートは金属が付いている方が上で取り付きます。
分かりやすいですね。
シマノはプラスチックだけなので、あれ?どっちだっけ?と良くなります。
ここまできたら分解完了です。
基本的な内部の清掃やグリスアップが目的なら、分解はここまでにしておくのが良いです。
まとめ
出典:ダイワ
ダイワのリールの精度はだんだん良くなってきていると思います。
特に今回は急に良くなっていると感じましたね。
定期的にグリスアップをしておけば品質はある程度維持出来ますので、出来る人は定期的にメンテナンスすると良いですよ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
※分解は自己責任でお願いします。
とても参考になりました。ありがとうございます。
分解してみて不思議に思ったのですが、53番などのプラパーツが黒いプラでした。
汚れなどではないみたいなのですが、ロットによって違いがあったりするのでしょうか?
ご丁寧にありがとうございます。
気になったので、他の方のブログなどで確認しましたが確かに黒いプラの方が見えました。
ロットによって違いがあるのかもしれませんね。