ルアーとラインを結ぶ為に必要なノット。
前はノットは強ければ強いほど良いと考えていましたが、最近はちょっと変わってきました。
PEラインの使用頻度が多くなってきた事でルアー部分の結束強度が強すぎると、PEラインとリーダーの結束部分で切れてしまう事が増えたからです。
そこで切れてしまうと釣り場に長いラインを残してしまう事になります。
なので私はPEラインにリーダーを付けた場合は適度に強いノットで結び、確実にルアーとの結束部分で切れるようにしています。
難しいのは弱いノットだと切れすぎて、それこそ魚や釣り場にルアーを残してしまったりする事です。
リーダーとの結束部分では切れないけれど、適度に強いノットが必要な事。
今回はラインの種類ごとに適した強度のノットをご紹介します。
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12ポンド以下のフロロカーボンやナイロンの場合
出典:シーガー
まずは1番多く使われていると考えられる12ポンド以下のラインを使っている場合です。
このような太くないラインを使っている場合はノットが弱いとノットの部分で切れる事が多発します。
なので12ポンド以下のラインの場合は結節強度が強いノットを使います。
パロマーノット
出典:ユニチカ
パロマーノットは強いノットとして多くの方が使っている代表的なノットです。
結び方も簡単で単純なのに結節強度はトップクラスに強いのが人気の秘訣。
一つ面倒なのはラインの輪っかの部分をルアーにくぐらせなければならない所。
小さいルアーは良いですが、フックが3本付いたミノーなどは結びにくいですね。
リンデマンノット
パロマーノット以上の強度が期待出来るのがリンデマンノットです。
このノットも簡単に結べるノットなのに強いという良いノットです。
注意点としてはダブルにした輪っかの中にラインを通す回数を5回通す事。
テストで何回まで減らしても抜けないのか試したら3回通した時にラインがすっぽ抜けました。
結んだ時にはしっかりと止まっていたので使っているうちに弛んだのでしょう。
強いけれど他のノットと比べると弛む事があるので最低5回は輪っかの中を通す必要があるノットです。
14ポンド以上のフロロカーボンやナイロン
出典:シーガー
リールのドラグってけっこう強く締めてると思っていても2キロくらいだったりします。
琵琶湖などで使っている時に、これでもか!というくらい締めても3キロくらいじゃないかな。
という事はノットの部分も3キロくらいの強度があれば魚に引っ張られて切れる事は無いという事です。
例えば14ポンドラインは約7キロの強度です。
3キロは7キロの約42%。
つまり結節強度は42%あれば魚の引きでは切れません。
でも流石に42%の強度だと根がかりの時に引っ張って切れてしまいますよね。
なので適度に強くて、引っ張った時にはギリギリ結び目で切れるようなノットが理想です。
ユニノット
出典:ユニチカ
適度に強くて引っ張った時には結び目で切れるノットとしてオススメなのがユニノットです。
私が以前強度を試してみた時には75%の結節強度でした。
この程度の強さであれば使っていて結び目が弱いと感じる事も少ないですし、結び目以外の所で切れてラインを釣り場に多く残してしまう事も少なくなります。
そしてユニノットの長所のひとつとしてすっぽ抜けがとても少ない、緩みにくいノットだという事。
輪っかの中にラインを通すのですが、ラインを引っ張った時に力が掛かるのが常に最後に輪っかに通したラインの部分になります。
それによってラインが緩みにくいのだと私は考えています。
ラインのヒゲを出さずにギリギリで切ってもすっぽ抜けする事の少ない安定したノットです。
ハングマンズノット
出典:ユニチカ
ハングマンズノットも適度に強いノットとしてオススメ出来るノットです。
私が以前に試した時の強度は80%の強度でした。
感覚としてはユニノットよりもちょっとだけ強いノットかなという印象があります。
ハングマンズノットは太いラインでも結びやすいノットなので20ポンドを超えるようなラインの時はとても使いやすいノットです。
このノットでも根がかりの時には結び目で切れてくれるので、この80%の強度が確実に結び目で切る事が出来る強度の上限だと私は考えています。
PEライン+リーダー(FGノット)の場合
出典:よつあみ
私はPEラインにリーダーを結ぶ場合はFGノットで結びます。
FGノットは上手く結べば90%以上の強度が出るノットです。
私がテストした時は弱い時でも80%程度の強度は出ていたと思います。
ここで注意しないといけないのがFGノットの強度はリーダー側ではなくPEラインの強度の何%の強度という事。
つまりいくらルアーとの結束部分を弱いノットにしたとしても、PEラインが細すぎた場合はFGノットの部分で切れてしまうんです。
目安としてリーダーよりPEラインの方が引張強度が弱い場合はFGノットの部分で切れやすくなります。
バスでPEラインを使う場合リーダーの方がPEラインより弱いというケースはほとんどありませんが、PEラインの方が弱い場合はリーダーを極力短くするなどの配慮が必要ですね。
今回はPEラインとリーダーが同等の強度の場合と、リーダーの方が弱い場合を想定します。
PEラインとリーダーが同等の強度の場合
出典:シーガー
PEラインとリーダーの強度が同等の場合は、FGノットの部分で切れてしまう可能性が有る状態になります。
例えるならPEラインが1号、リーダーは5号といったバランスの時ですね。
シーバスやベイトPEの場合に考えられる組み合わせで、この組み合わせの時はルアーとの結束は適度に弱いノットにしておく必要があります。
具体的にはユニノットや、ハングマンズノットですね。
FGノットは80%以上の強度はかなりの確率で出るノットですので、75%の強度のユニノットや80%のノットのハングマンズノットを組み合わせれば、FGノットの部分ではギリギリ切れないという状態にする事が出来ます。
PEラインよりリーダーの方が弱い場合
バスでスピニングタックルにPEラインを巻く場合はほとんどのケースでリーダーの方が弱くなります。
具体的にはPEライン0.6号にリーダー4ポンドとかですね。
この様な場合はルアーとの結束に弱いノットを使ってしまうと、頻繁にルアーを無くしてしまう事になります。
なのでここで使うのは強度が強いノットがオススメです。
パロマーノットやリンデマンノットがベストですね。
強度が強くててもPEラインの方がはるかに強いので、強いノットを使っても結び目で切れてくれます。
まとめ
今回はラインの種類ごとにオススメのノットをご紹介しました。
結束強度だけに注目するのではなく使うラインの太さや種類によって使い分けると釣り場や魚にラインを残す事が減ると思います。
今回ご紹介したのはあくまで私の使い分けです。
それぞれ使うシチュエーションが違う事で違いもあると思います。
皆さんの釣り場にあったノットを見つけるきっかけになれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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