ワームフックは色々な種類が出ていますが、それぞれ開発した人の考え方や釣りのスタイルが反映されていて面白いです。
釣れた魚のどこにフックが刺さっているか、すっぽ抜けしにくいか、ワームはセットしやすいか等を見ていくと全てに完璧なフックは無く、何を優先してフックを選ぶというのが奥深いですが楽しいです。
私はどちらかと言うとナローゲイブの方が良く使いますが、ナローゲイブのフックは針先が外側に向いたいわゆる掛け重視のフックが多いと思います。
今回紹介するイチカワフィッシングのPK-2はナローゲイブでありながら針先がアイの方向を向いた貫通性重視と思われる珍しいフックです。
今回はそんなPK-2について見ていきたいと思います。
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形状
一目でナローゲイブだと分かるゲイブの狭さを持っていますがやはり一般的なナローゲイブのフックの形状とは違いますよね。
ワイドゲイブのフックのゲイブだけを狭くしたような形だと感じました。
出典:ハヤブサ
これはハヤブサのFPPオフセットですが一般的なナローゲイブの形状はこのような形ですよね。
ワイドゲイブのフックのゲイブを、狭くしたような形状なので通常の針先をワームから出して針先だけ隠すといったセッティングがしやすいです。
ベンド部分
ナローゲイブのフックで大切だと思っている所がベンドの部分。
このベンドが陸上のトラックのような曲がり方をしているとワームから出して針先だけを隠すセッティングの時はワームがズレにくくフッキングが悪い気がします。
針先を出さないでワームの中に完全に埋め込みセッティングなら全く気にならないんですけどね。
PK-2はなだらかなベンド形状でスムーズにワームかわズレてくれそうです。
アイ部分
アイのクランク部分はZ型クランクと呼ばれるワームのホールドが良い形状。
この少しの曲がり方の違いでワームがズレにくくなるので奥が深い世界ですね。
アイのリングの大きさ
私はワームフックにもほとんどのケースでスプリットリングを付けます。付けた方がワームの動きに自由度が出るからです。
プラグに付いていて何故ワームフックには付いてない?自由度が増して動きが良くなるワームフックにスプリットリング
その時に気になるのがアイのリングの大きさ。
小さいとスプリットリングも小さい物しか付かないので強度的に心配になるんですよね。
最低1番のサイズは欲しいところです。
PK-2は1番サイズが問題なく取付出来ます。
ワームにセットするとこんな感じ
ナローゲイブのフックはワームにセットした時の収まりが綺麗ですよね。
障害物に引っ掛かりにくいのも大きなメリットですが、私はそれ以上にボトムにワームを止めている時の姿勢の良さが重要だと考えています。
ワイドゲイブのフックをセットしたワームはほぼ横向になっているのではないでしょうか。
ワームは止めている時が一番重要だと考えているので、止めている時の姿勢が良いという事は凄く大きなメリットだと思います。
このようなケースで使いたい
私がPK-2で使いたいと思うシチュエーションはオールドモンスターやブラッシュホグなどのボディが細身のワームで遠投して狙う時。
遠投して狙うとどうしてもフッキングの力が届きにくいので針先がアイの方向を向いた貫通力が高いフックが良いと思うのですが、ナローゲイブのフックでそのようなフックは無かったので細身のワームでもワイドゲイブのフックを使っていました。
PK-2はナローゲイブでありながら貫通力が高い形状をしていますので細身のワームにピッタリと思います。
あと私はあまり無いケースですが、細身のワームをヘビーカバーに打ち込む釣りにも良さそうですね。
ワームとフックの収まりが良い分カバーのすり抜けも良いと思います。
まとめ
ナローゲイブのフックは人気が無いように感じますがその理由の一つにワームにセットするのが難しい事があると思います。
針先が外側を向いている物がほとんどだったのでワームから一度出して針先だけ隠すセッティングが出来ないんですよね。
PK-2はナローゲイブの中ではかなりワームへのセットがやり易いと思います。
まずはPK-2でナローゲイブの使いにくいイメージを無くしてから他のナローゲイブのフックを使うと良いかもしれませんね。
ナローゲイブにしか出来ない姿勢の良さで今まで釣れなかった魚を狙ってみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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