ペンシルベイトのアイの位置でそのルアーの大体の性格がわかります。
ルアーの中心に近い所にあれば首振りの幅が広いスケーティング系。アゴの位置にあればウォーキング系になる傾向が強いです。
アイがアゴの位置にあるペンシルはザラスプークやザラIIが古くから有名ですね。どちらも動きはウォーキングタイプです。(ザラスプークは割と広めの首振りですが。)
メガバスのドッグXを見た時はボディ形状とアイの位置で幅の狭いピッチの細かい首振りかな?と思っていました。
それがルアーサイズから考えると広めの首振りをするんですよね。
それを可能にしていたのはメガバスらしい機構のおかげでした。
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デザイン
ボディのアゴの部分に取付られたアイに、動かしたら水に絡むのでは無く水をアゴ下に流すような顔回りのデザインです。
ボディもテールに向かって単純に絞るのではなく細かいですが複雑な曲線になっているのがメガバスらしいですね。
この顔回りの雰囲気やボディの細さを考えるとレッドペッパーのような動きでもおかしくない気がします。
このルアーが出た30年くらい前はこのようなデザインは本当に無かったんです。
今見てもこのデザイン良いなぁと思ってしまいます。
慣性バランサーシステム
アイの位置とアゴ回りのデザインで幅の広い首振りは苦手そうだと感じたのが第一印象です。
だいたいこの様なデザインだと首を振った時にアゴ回りで水を受けてブレーキになる為首振り幅の狭いウォーキング系の動きになるものが多いですよね。
ですがドッグXに搭載されている慣性バランサーシステムのおかげで想像よりも広い首振りが可能になっていました。
機構としてはボディがラインに引っ張られて首を振った時に腹部のウエイトがボディ内側から首を振る方向にボディを押すというものです。
ほとんどのメーカーが首を振りやすいボディ形状を追求する中、首を振りにくい形状ならボディ内側から首を振るように押してやれば良いという発想が凄い。
サイズ・ウエイト
全長は約8センチ、ウエイトは約8gです。
見た目がシャープなのでウエイトは若干軽めですね。
ベイトタックルでも投げられますが、ベイトフィネスリールだとより快適です。
またドッグXは見た目は同じでも首振り幅が広いスケーティングタイプと首振り幅が狭いウォーキングタイプがあります。
個人的にはスケーティングの方が好きです。
背中の名前の所に(S)と書いてあればスケーティング、(W)と書いてあればウォーキングです。
またフックは前後共に6番が付いています。
廃盤になってもう10年…
ドッグXは作りすぎたせいで金型が壊れてしまって廃盤になりました。
廃盤になったのは2010年だったようです。もう10年経つんですね。
未だに中古では良く見かけるので本当に良く売れたのだと思います。
トップウォーターなので無くす事が少なかったのも幸いだったのだと思います。
アクション
形状から想定する首振り幅よりかなり大きく首振りをします。
そしてそれは特別な技術は必要なくてちょんちょん出来れば動いてくれます。
ペンシルベイトは動かし方で物凄く動きが変わる物もありますがドッグXは誰が動かしても同じアクションが出るタイプですね。
トップが大好きな人には物足りなく感じる人もいると思いますが私は簡単に動くルアーの方が好みです。
まとめ
日本製ペンシルベイトの名作ドッグXはもう新品では買えません。
ですが中古であれば大概の店にあるくらい豊富にあります。
このルアーが何百円で買えるというのはとても有難い事ですね。私が高校生の時にも中古ルアー店があれば良かったのにと思えます。
使った事がない人は一度で使ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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