DU400カスカベルと見た目はほとんど同じDC300キックバッカー。
見た目はほとんど同じなのに使用感はだいぶ違うクランクベイトでした。
正統派ディープクランクのカスカベルに対してキックバッカーは深く潜るけどディープクランクとはちょっと違うルアーです。
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デザイン
カスカベルとほとんど同じデザインですよね。
参考までにカスカベルの写真はこれです。
見比べて違いがやっと分かる程度の違いです。
僅かな違いですが大きく動きに影響していると思われるのはアイの位置。
キックバッカーの方が前の方に付いています。
リップ全体もボディに対して水平気味になっている事が比べると分かりますね。
この2つが動きを全く別のルアーにしている大きな要素だと思います。
キックバッカーのリップは先端だけが下に曲がっています。
これは足元まで泳ぎ切る為の工夫のようです。
より深く潜らせる為にリップを上方向に曲げてある物はたまにありますが下に曲げてあるのはキックバッカーだけですね。
この点からも深く潜らせる事が目的のルアーではない事が良く分かります。
サイズ
全長79.5ミリ、ウエイトは24gになります。
カスカベルが全長85ミリ、ウエイト27gなので同じボディを使っているのかと思いましたが違うボディのようですね。
フックはフロントが4番でリアが2番となっています。
何故フロントが4番なのだろう?と思ったのですがキックバッカーを食ってくる魚のほとんどがリアフックに掛かるからバランスを考えると4番の方が良かったとの事。
ウエイトはほぼ1オンスなので気持ち良く飛びます。
ディープクランクとしてもMAX級の飛距離です。
何とも不思議な巻き心地
これだけ大きなリップですが巻いてみるとけっこう軽めの巻き心地です。
大きなリップ前面にしっかりと水を受けている抵抗力では明らかに無いので水をリップで受けては受け流していると思われます。
その受け流しによって生まれているのが巻いていると時折フッと抜けるような感覚です。
この感覚の時にキックバッカーで売りにしているワープアクションが生まれているのでしょうね。
チャターで言うとチドるのと同じようなこの感覚。
釣れるタイミングになるのだとは思いますが、巻いていて何だか違和感のある巻き心地です。
潜行角度が浅いので使い分けが出来る
アイがかなり前に付いている事によってキックバッカーの潜行角度はかなり浅め。
16ポンドで3.2m程度潜るようですがこれだけ潜るクランクの中ではトップクラスの潜行角度の浅さだと思います。
いつもクランクの時に書いていますが潜行角度が浅いとデメリットのように感じますが、投げる距離の調整で狙う障害物のレンジに合わせやすいのは大きなメリットです。
普通のディープクランクではストップ&ゴーしか出来ないようなポイントで、エッジを狙って早巻きとかで使いたいです。
中層で使いたいディープクランクですね
時折抜けるワープアクションや潜行角度と浅さから中層で使うと面白いクランクだと感じました。
デプスのホームページにもしっかりと中層で使うような写真があったのでコンセプト的にも中層なのだろうなと思います。
ウィードに当てて浮かすワーミングクランクで食わない時に中層で早巻きしてリアクションで食わす。
そんなイメージがピッタリのルアーです。
カラー
カスカベルと同じでキックバッカーも豊富なカラーラインナップです。
デプスは一つ一つのルアーを利益だけで見てない気がします。
メーカーの体質として儲けだけでなく釣るために何が必要かという事を本気で追いかけているメーカーですね。
やはり奥村社長の考え方なのでしょう。
まとめ
リップの大きさと比例していない巻き心地や時折抜ける感覚がコンセプトを理解していないと、このルアーあまり良くないな。と思われてしまいそうだと感じました。
正直、普通のディープクランクを求めてる人が使うとしっくりこないクランクだと思います。
でもそれくらい他とはちょっと違うルアーなのでボックスに入れておくと使いやすいケースがあるんじゃないかと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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