インナープレートカラーは非常に合理的。他のカラーには無いメリットがあります。

インナープレートと呼ばれる反射板がボディ内部に入っているカラーがあります。

アメリカンルアーが最初にインナープレートカラーを作り出して、日本のメーカーではノリーズやティムコ、エバーグリーンなどの昔からあるメーカーが多く採用しています。

私は大好きなカラーなのですが、おそらく人気の無いカラーだと思います。

でもインナープレートのカラーには他のカラーには無いメリットがある事をご存知でしょうか?

それを知ったらインナープレートカラーが好きになるかもしれませんよ。

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面積が変わる唯一のカラー

ルアーを見た時のルアーの外郭の面積があるとします。

ボディの形状が見る角度によってかわる事で見た時の面積が変わるのは当然なのですが、インナープレートのカラーはボディの形状とは別に見た目の面積が変わる唯一のカラーなのです。

例えばインナープレートがルアーの上下方向に入っている場合、横から見た時はインナープレートの面積がありますが、下から見るとインナープレートは線になるので面積が無くなります。

これはジャークベイトなどでダートさせる時に非常に効果がある現象になります。

魚から見たら面積があったものが急に無くなるんです。

障害物から急に出てきたり隠れたりといった現象と同じような効果がルアーだけで出せるんですね。

それによって魚が食い付くきっかけになるんです。

またトップウォータープラグではノリーズがインナープレートを横向きに入れていたりします。

これは下から見ている魚をイメージして横向きに入れているんです。

止まっている時は面積があるのにアクションを付けてロールさせると面積が無くなる。

インナープレートの効果を理解しているからこそ横向きに入っているんですよ。

さすがノリーズです。

通常のクロームよりも狭く強いフラッシング

プラグのボディは基本的には曲面になっています。

フラットサイドの物もありますが、完全にフラットになっているのは一部のものだけですね。

その点インナープレートは完全にフラットな状態で入っています。

フラットな状態で光を反射すると、局面に当たった場合より狭い範囲に強くフラッシングをします。

つまり魚にスイッチを入れさせるオンとオフの切り替えがはっきりと出来るんですよ。

もちろん曲面の反射の広範囲にフラッシングする事が効果的な場合もあります。

おそらく広く散った魚にルアーの存在を気付かせるのには広範囲にフラッシングした方が効果が高いと思います。

でも、いざ食わせるタイミングでは狭く強いフラッシングで誘った方が食わせやすいと私は思います。

が付いて剥げる事が無い

ルアーは使っていると表面に傷が付きます。

当然といえば当然なのですが傷付いて光らなくなった部分が増えるとフラッシングしなくなっちゃうんです。

その点インナープレートカラーは透明なボディの内側に反射板が入っているので傷が付いてもフラッシングしてくれるんです。

特にこの恩恵を感じるのがシーバスでの橋脚の穴釣り。

イガイガの貝がびっしりと付いている橋脚に投げるので、ルアーの傷の付き方が半端じゃないんです。

そんな時にインナープレートのカラーだと傷は付きますがちゃんと反射する機能は残ってくれるんですよ。

長い事性能を維持するというのも良い所です。

インナープレートを採用しているルアー

インナープレートが好きなメーカーはたくさんインナープレートのカラーを出している傾向があります。

逆に無いところは1つも無いといった事が多いです。

私が使っているルアーでインナープレートを採用しているルアーを何個か紹介します。

ロングA(ボーマー)

出典:サバン

アメリカンルアーでインナープレートを多く採用しているのはボーマーやノーマンです。

ロングAやモデルA、DD22などインナープレートが入っているカラーが今でも用意されていて選びやすいのが嬉しいです。

ビハドウ(ノリーズ)

出典:ノリーズ

ノリーズはトップウォーターにもジャークベイトにもインナープレートを多く入れています。

アメリカンルアーとは違って、ボディ外部にも塗装がけっこうしてあって、良く見ないとインナープレートだと分からない物もあります。

個人的にはインナープレートの良さを出すにはボディ外部にはあまり塗装しない方が良い気がしますが、見た目的には雰囲気が良いんですよね。

ハードルアーが得意な田辺さんらしいカラーセレクトだと思います。

プロップペッパー(ティムコ)

出典:ティムコ

ティムコもインナープレートのカラーを多く取り入れているメーカーです。

写真のプロップペッパーだけでなくステルスペッパーやチャグペッパーなど、ほとんどのルアーにインナープレートカラーを用意しています。

日本のメーカーでインナープレートカラー率が高いメーカーはティムコかもしれませんね。

ティムコにこれだけ多く採用されているのも釣れるという実績があるからだと思います。

スーパースレッジ(エバーグリーン)

出典:エバーグリーン

インナープレートの採用が少なくなってきた事の理由の1つに多くのプラグが重心移動システムを採用している事があると思います。

ウエイトがボディ内部を移動するのでインナープレートを入れるスペースが無い事が多いんですよね。

エバーグリーンのスーパースレッジはウエイトを固定する事で他のルアーでは出せないダートを可能にしているルアーです。

ダートが強いルアーにはインナープレートカラーと相性が良いんですよね。

私はスーパースレッジもそのような理由でインナープレートカラーが採用になったのだと思っています。

まとめ

日本のルアーには採用される事の少ないインナープレートが入ったカラー。

でもインナープレートの効果に気付いているメーカーは今でも作り続けてくれています。

普段見た事のない新しい物好きのブラックバスなので、いつも行っているポイントで使ってみたら良く釣れるかもしれませんよ。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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