ベイトリールのスプールに対する考え方が変わってきています。
ちょっと前まではラインがたくさん巻けるように深溝+ワイドスプールが定番でしたが、今では浅溝+ナロースプールになってきています。
私も20メタニウムを購入して浅溝+ナロースプールのキャストフィールの良さに満足していますが、悪い点としてラインの目減りが大きいんです。
ウエイトのあるバイブレーションなどを全力で投げたら投げる前のライン位置より5ミリくらいは減ってるんじゃないかな。
これって思っている以上に巻き上げスピードが変わってしまっているんです。
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ハンドル一回転あたりの最大巻上長
メーカーが発表しているハンドル一回転あたりの巻き上げ長さは、ラインが最大限巻かれた状態での巻き上げ長さになります。
つまり、ラインを限界まで巻いた状態で1mくらいラインを出して巻いた時の長さなんです。
ルアーを投げた後はスプールに巻かれているラインが減って、ラインが巻かれている部分の直結が小さくなるので巻き上げ長さは小さくなるんです。
以前どれくらい変わるのか計算してみましたがけっこう変わるんですよ。
ラインの巻き量によって巻上長さがどう変わるか計算してみた。
改めて計算してみる
以前の記事ではラインの直結が4ミリ下がった時までを想定して計算していました。
でも使っているともっと減ってると感じる事があったのでさらに倍の8ミリまで計算してみました。
8ミリと言うとほとんどラインは残っていないですけどね(笑)
ノーマル(ギア比6.2)
最大巻上長さ:66センチ
2ミリダウン時の巻上長さ:57センチ(88%)
4ミリダウン時の巻上長さ:50センチ(76%)
6ミリダウン時の巻上長さ:42センチ(65%)
8ミリダウン時の巻上長さ:34センチ(52%)
HG(ギア比7.1)
最大巻上長さ:76センチ
2ミリダウン時の巻上長さ:66センチ(88%)
4ミリダウン時の巻上長さ:57センチ(76%)
6ミリダウン時の巻上長さ:49センチ(65%)
8ミリダウン時の巻上長さ:40センチ(52%)
XG(ギア比8.1)
最大巻上長さ:86センチ
2ミリダウン時の巻上長さ:75センチ(88%)
4ミリダウン時の巻上長さ:65センチ(76%)
6ミリダウン時の巻上長さ:55センチ(65%)
8ミリダウン時の巻上長さ:45センチ(52%)
ラインが目減りすると巻上長さは大きく下がる
計算してみると通常のキャストでも2ミリ程度は減るでしょうから最大の88%、遠投した時に6ミリ減ったとしたら最大の65%、8ミリ減ったら約半分になってしまいます。
ラインが目減りしてラインが巻かれている直径が小さくなることはとても大きい影響が出ますね。
エクストラハイギアと他のギア比の比率は
XGに対してノーマルギアは76%
XGに対してハイギアは88%
の違いなのでギア比による違いよりも大きい事が多い事が分かります。
プラグなどを距離飛ばして巻く釣りが好きな人は、あれ?今までと感覚が違うなぁ。
と感じる事があると思います。
極端に言うとワンランク低いギア比と同じ巻き上げ長さになっている可能性もありますから。
まとめ
出典:シマノ
本当はギア比が同じでスプール幅が違うバンタムと投げ比べてラインの目減りの仕方がどれくらい違うか調べると良いのですが、ラインの太さによっても大きく変わるので流石に諦めました。
でもスプールのナロー化は今までのギア比と同じ場合は確実に巻き上げ長さは短くなります。
特にプラグを巻くのが好きな人は、自分はこの巻き上げ長さがしっくりくるんだというのを持っている人が多いと思います。
買ってからしっくりこないなぁと思う前に誰かに頼んで試投した方が良さそうですね。
キャストフィールは最高のナロースプールですが、注意が必要ですね。
エキストラハイギアが好きな私ですが、ナロースプールには特にエキストラハイギアが良いと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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