最近のバスフィッシングで1番多く使われているのはフロロカーボンラインだと思います。
昔と違って巻き物を使う人が減ってきている事を考えるとフロロカーボンラインがメインになってきているのは納得です。
比重が大きいので底が取りやすいですし、風にも強いですから。
でもナイロンラインもやっぱり優れた特性を持っています。
もう一度ナイロンラインのメリットを考えてみます。
Contents
ナイロンラインの特徴
まず釣りをする上で関係してくるナイロンラインの特徴を見ていきます
比重
ナイロンラインの比重は約1.14程度です。
それに対してフロロカーボンラインは1.78、PEラインは0.98なので比重としては中間にあたります。
水の比重が約1なので水に沈むかと思いきや、ルアーやロッドに引っ張られるからか水中にサスペンドするくらいの感覚です。
明らかに沈んでいると感じるには比重は1.4くらい無いと沈んでいるとは感じられません。
吸水性、紫外線に対する強さ
ナイロンラインの明確な弱点なのが吸水性が高い事と紫外線に弱い事です。
紫外線に関しては保管する時に日差しが当たらないようにすれば問題ありませんが、吸水性に関しては半日釣りをしたらはっきりと分かるレベルです。
どちらも強度的に劣化する事なのでナイロンラインの弱点と言えるでしょう。
耐摩擦性
一般的に耐摩擦性はフロロカーボンラインの方がナイロンラインより強いと言われます。
ですがフロロカーボンラインの耐摩擦性が良いのは、ウィードやアシなどのソフトカバーと言われる物に対しての耐摩擦性です。
ナイロンラインはハードカバーに関して言えばフロロカーボンラインより強い場合も有ります。
個人的にはソフトカバー以外でしたらフロロカーボンラインと同等かな。といった印象です。
伸度
ナイロンラインは一般的に良く伸びます。
その伸び方の印象は最初から切れる瞬間まで、テンションがかかった強さに応じて伸びる感じです。
それに対してフロロカーボンラインは伸びが少ないと言われます。
ですが実際にはフロロカーボンラインは初期伸度が小さい為伸びにくいと感じるようです。
PEラインは使えばはっきりと分かるくらい伸びません。
イメージで表すと
ナイロン>フロロカーボン>>>PE
個人的な感覚はこのくらいの違いです。
ナイロンラインの特徴が活きる場面
ナイロンラインは他のラインには無い特徴を持ったラインです。
特徴があるという事は、適さない場面もありますが適した場面もあるという事。
他のラインよりもはっきりと優れている場面もあるんです。
やり取りの途中のバラしが減る
ナイロンラインを使う事で1番大きいメリットだと感じるのが、魚を掛けてからのやり取りの途中のバラしが明確に減る事です。
魚がバレる原因は2つあって、一つはラインのテンションを緩めてしまった事によってフックが外れる事。
もう一つはフックが刺さった所が切れてしまってバレる、いわゆる口切れというバレ方です。
初心者の頃はラインを緩める事でバラす事も多いですが、ある程度経験を積んだ人がバラす時はほとんどが口切れによるものだとフックメーカーの方が言っていました。
ナイロンラインは伸びが大きいラインなので、魚とのやり取りの時に自動的にクッションの役割をしてくれるんです。
魚が急に引いた時に釣り人では対応出来ない早さでラインが力を吸収してくれるので、フックに余分な力が掛かる事を防いでくれるので口切れが激減します。
口切れが多いシーバスでの釣りでラインをナイロンラインにしたらはっきりと分かるくらいバラしが減りました。
このメリットはとても大きいです。
根がかりが減る
最近はほとんどの人がワームなどの底物を使う時はフロロカーボンラインを使っています。
フロロカーボンラインは沈むので底を探るワームなどと相性が良いのは確かです。
底に沈める事でラインの存在を消せますしね。
私もワームやジグを使う時は基本的にはフロロカーボンラインを使いますが、フロロカーボンラインを使うようになって確実に増えたのが根がかりです。
ナイロンラインを使っていた時はワームは底にあってもラインは水中を漂うようにフワフワしていたと考えられます。
その状態で岩などに引っ掛かっても、ワームよりラインは上にある状態なので上から外すような形になり外れてくれていたんです。
ですがフロロカーボンラインは底にべったりと沈んでいるので、岩などに引っ掛かった時に引っ張ると更に岩にめり込ませる方向に引っ張ってしまいます。
フロロカーボンラインに変えた事で根がかりが増えた理由はそれが原因だと考えています。
フロロカーボンラインを底に沈める事でラインの存在を消せる事も大きなメリットなので、ワームを使う時はフロロカーボンラインが基本で良いとは思いますが、底に岩がゴロゴロしていて根がかりが多くて仕方ないような場所はナイロンラインを使う方が良い事も多いと思います。
魚が良く掛かるようになる
アタリがあったのに魚が掛からない。
ロッドが硬く、伸びが少ないラインを使っていると起こりやすいアタリを弾いてしまっている現象です。
アタリを弾いてしまう事を防止する方法の一つはロッドをグラスロッドなどの曲がるロッドに変える方法。
そしてもう一つはナイロンラインなどの比較的伸びるラインに交換する事です。
根がかりの時に引っ張った事がある人なら想像出来ると思いますがラインってけっこう伸びるんです。
ナイロンラインもフロロカーボンラインもけっこう伸びるよ。
そう思う人も多いと思いますが、フロロカーボンラインは初期伸度が低いため、魚のアタリなどの瞬間的な力が掛かった時は伸びにくいんです。
ナイロンラインは掛かった力に応じて伸びますので魚のアタリのような瞬間的な力でも伸びてくれます。
なのでアタリがあったのに弾いて掛からなかったという事を減らしてくれるのがナイロンラインです。
フロロカーボンラインよりも一層上のレンジを巻ける
トップウォータープラグにはナイロンラインが良い。
これはフロロカーボンラインをトップウォーターに使うとルアーが戻って来る前に、ラインが水中に沈んでしまいルアーが潜ってしまうからそう言われています。
じゃあ水に浮くPEラインならOKなのでは?と思うと思いますがPEラインだと伸びが少な過ぎてアタリを弾いてしまう事があるんです。
なのでトップウォーターで釣果を求めるならナイロンラインがベストです。
そしてナイロンラインはトップウォーターだけでなく、クランクベイトなどの潜るルアーを使う場合もフロロカーボンラインを使った場合より浅いレンジを引けるようになります。
私はそこまでシビアな釣りをしていないので、ルアーのレンジを調整するのはロッドの位置を調整して行う事くらいですが、プラグでの釣りが上手い人はラインでレンジを調整して使っているのだとか。
数十センチのレンジの違いで釣果に差が出るのがプラグの釣りです。
ナイロンラインは釣り人をサポートしてくれるライン
ラインはそれぞれ特徴があって、特徴の違いによって適した使い方があります。
ナイロンラインの特徴は、釣り人をサポートしてくれる特徴とも言って良いほど魚を釣りあげる事に適した特徴をもっています。
吸水性があり、紫外線によって劣化するという部分はありますが、ナイロンラインは他のラインと比べて比較的安価なので交換する頻度を増やす事によってカバーする事が出来ます。
フロロカーボンラインやPEラインだけを使うのではなく、状況によってナイロンラインを使い分けると釣果がアップする事間違い無しです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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