海のルアーフィッシングではメインラインにPEラインが使われている比率はかなり高いと思います。
シーバスよりも大きい魚はPEラインがほぼ100%ですよね。
でもバスではPEラインが使われているのは主にフロッグを使った釣りか、パンチングくらいだと思います。(日本では)
なぜ海ではPEラインのシェアが多いのにバスではすくないのでしょうか。
リーダーの結束が面倒だからとか、比重が軽くコシが無いので底物をやるのには適していない等が理由としては考えられます。
実際、私もオープンウォーターのライギョフィッシングではPEラインの6号を20年くらい使い続けていますが、バスではスピニング以外であまり使っていません。
ただ最近は比重が大きいPEラインも出てきたのでPEラインをメインラインとした釣りに魅力を感じてきています。
今回はPEラインについて考えていきたいと思います。
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PEラインの利点
出典:サンライン
PEラインには他のラインには無い多くのメリットがあります。
そして少なからずデメリットもあります。
一度まとめてみようかと思います。
メリット
引っ張り強度が強い
最も大きな特徴だと思うのが引っ張り強度が桁違いに強いという事です。
同じ太さのナイロンラインよりも3倍以上強いと思います。
耐候性が高い
紫外線による劣化がほぼ無いです。
ライギョで使っていたPEラインは一年巻きっぱなしでしたが劣化したと感じた事はありません。
人が感じられない程度の劣化はあるのかもしれませんが気にしなくて良いレベルです。
吸水しない
PEラインはナイロンラインのように吸水しません。
耐候性の高さと相まって擦れる事以外では劣化が感じられないレベルです。
デメリット
耐摩耗性が低い
より糸で作られている事から耐摩耗性は低いです。
使っていると毛羽立ってくるのも耐摩耗性の弱さからきています。
細い糸をよって作っているので、その細い素糸が切れて毛羽立つんですね。
耐摩耗性が高ければ引っ張り強度の高さと相まって細い糸が使えるのですが、細くしてしまうと擦れてすぐに切れてしまうので注意が必要です。
結節強度が弱い
熱にも弱いようで結節時の摩擦熱で痛んでしまうようです。
概ね引っ張り強度の半分程度まで結節強度は下がるものだと思っておいて下さい。
少しでも結節強度を上げる為に良く濡らして締め込むなど注意が必要ですね。
ガイド抵抗が大きい
PEライン自体は同じ太さであれば他のラインよりもガイド抵抗が大きくなります。
ただガイド抵抗が大きいとは言ってもPEラインは引っ張り強度の高さから細いラインを使う事が多く、結果的にガイド抵抗は少なくなる事があります。
この傾向はスピニングで使う場合に多いですね。
メリットでもありデメリットでもある
コシが無い
他の種類のラインと違ってラインにコシが無いものがほとんどです。
コシが無い事で巻きグセが付きにくく長い事使っていても不快感は少ないです。
ただコシが無い事でラインを緩めている時のアタリが手元には伝わりにくかったり、ガイドにラインが絡まりやすかったりします。
比重が軽い
もともとPEラインは比重が水より軽いものばかりでした。
比重の軽さを生かしてトップウォーターではとても使いやすかったのですが、底物はラインが浮いてしまう為使いにくかったです。
ただ最近は比重が大きいラインも出てきましたので用途に合わせて使い分ける事が出来るようになりました。
伸びがほとんど無い
ライン自体の伸びがほとんどありません。
実際には若干伸びるようなのですが体感的には伸びないです。
伸びがほぼ無い事で遠投先でアタリがあった時等はかかりやすくなり、近くでアタリがあった時は弾きやすくなります。
これはロッドを低弾性のものにすればある程度弾いてしまう事を防げるので、私は遠くのアタリを掛けられるメリットだと考えています。
スピニングにPEライン
高比重のPEラインが出てきた事によってスピニングのメインラインにPEを使う事はリーダーの結束手間以外に無くなったと感じています。
よつあみからオードラゴンが発売されてからずっとメインラインはPEラインですが使いにくいと感じた事はありません。
コシの無さによるアタリが手元に伝わりにくいのはラインを見てアタリを取る事を練習すれば問題解消ですね。
リーダーの結束が面倒だと感じる方はリーダーを長くしてしまうと良いと思います。
1日の途中でリーダーを結び直す事がなくなりますので快適ですよ。
メインラインのPEを細くしてしまうとリーダーとの結束部で切れてしまう事が増えるので私は1号を使っています。
リーダー長さは10mくらいで贅沢に1日使い捨てで使っています。
リーダーを10m使っても100m巻きで10回使えるコスパの高さも大きな魅力ですね。
ベイトリールにPEライン
スピニングにPEは良いのですがハードルが高いのがベイトリールにPEライン。
スピニングとは違いベイトリールはリーダーとの結束部をスプールまで巻くいてしまうと、投げる時リーダーとの結束部がレベルワインダーに当たり快適性が下がります。
またあまり細いラインを使ってしまうと糸咬みが増えこれも快適性が下がります。
スピニングとはこの2点が大きく違いPEラインをメインラインにするハードルが高くなっていると感じます。
レベルワインダーに結束部が当たる事はFGノットなどの結び目が小さいノットを使う事で解消し、糸咬みに関しては太めのライン(私は最低1.5号だと思います。)を使う事で解消するしかないと思います。
アリなのかナシなのか
PEラインをメインラインに使う事はアリかナシかというとわたしはアリだと思います。
確かにデメリットもありますが高比重PEが出てきた事によって、どうしようもなかった比重の軽さという要素が解消されたからです。
まだ始めたばかりのPEラインをメインラインに使う試みですが慣れるとPEラインの快適性の部分が際立ってくる気がしています。
また感じる事が出てきましたら記事にしたいと考えています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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