普通はラインをシングルのままで結ぶユニノット。
それをダブルにすると強度が上がると言われています。
感覚的には確かに強くなるのですが、どれくらい強くなるのか実際に引っ張って確かめてみました。
※今回シングルかダブルかを区別しているのはアイの部分に1回通すのか、2回通すのかで区別しています。
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シングルのユニノット
出典:シーガー
まずはシングルのユニノットです。
結び方は上の写真を参照して下さい。
ラインはフロロマイスターの8ポンドを使用しました。
引張強度は約2.7キロ。
8ポンドは約3.6キロなので結束強度は約75%です。
改めて測って感じましたが、シングルでも75%も出るんですね。
この2.7キロをダブルにする事でどれくらい強度は上がるのでしょうか。気になります。
アイの部分だけダブルのユニノット
ユニノットをダブルにする方法は2種類あります。
それはアイの部分だけダブルにする方法と、ノットの部分全てをダブルで行う方法の2種類です。
今回はアイの部分だけダブルにする方法の強度です。
引張強度は約3キロ。
結束強度は約83%です。
アイの部分だけダブルにするだけでも強度は上がるようです。
1番負荷がかかる部分はアイと接する位置だという事なのでしょうね。
アイに2回通すだけですので、それほど手間もかかりませんし、ユニノットを結ぶ手間も変わりません。
簡単に強度を増す事が出来る方法だと言えますね。
全てダブルのユニノット
次のユニノットはラインをダブルにした状態でユニノットを結ぶ方法です。
アイの部分もダブルになりますし、結び目もダブルの状態で結ばれます。
引張強度は約3.5キロ。
結束強度は約97%です。
全てをダブルにして結ぶと明らかに強くなりました。
結束強度97%は出来すぎですが、90%を超えるのは間違いなさそうです。
全てをダブルとする事で手間は1番かかりますが、手間がかかる分強度も強くなる事が分かりました。
まとめ
今回はユニノットを3種類の方法で結んでみましたがまとめると以下のようになりました。
・シングルで結んだ場合でも75%程度の強度が出る。なので16ポンドや20ポンドなどの太いラインを使っている場合はシングルでも充分だと思われる。
・ダブルにする方法は全ての工程をダブルで行う方が強度はかなり高い。細いラインの場合は全てダブルのユニノットが良い。
・PEにリーダーを組んだ場合、全てダブルのユニノットで結んでしまうとリーダーとの結束部分で切れる可能性が高い。リーダーはシングルか、アイの部分だけダブルのユニノットが良いと思われる。
今までシングルかダブルかは感覚で決めていましたが測ってみると、この時はこの結びにしようと決められますね。
シングルとダブルでは強度はかなり変わってきます。
シチュエーションによって使い分ける参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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