去年からいろいろと作っているハンドメイドルアー。
今回はシーバスの時期という事でメタルジグを作ってみました。
想定通りのアクションが出て60アップのシーバスを釣る事が出来て満足です。
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ウエイトは25gを目指しました。
私が良くシーバスを釣りに行く名古屋港は深くても15mくらいまでなのであまり重いメタルジグは使い勝手が良くありません。
メインは25gで重くても35gくらいまでがほとんどなります。
なので今回目指したウエイトは25g。
名古屋港や浅い場所で使う事をメインに考えたメタルジグとしました。
ボディはコンパクト&太めのボディ
名古屋港で私が良く使っていたのはマリアのムーチョ25gやKCEのHR25、メガバスのメタルXあたりです。
これらのメタルジグに共通しているのはコンパクトなシルエットに収まっている事。
メタルジグで良くある薄いボディにするとウエイトを確保する為にシルエットが大きくなってしまうので個人的にはあまり好きではありません。
そしてシルエットをコンパクトにするとボディを太めに設定出来るのでボディに水を受けて泳がせる事が出来るんです。
今回の作ったメタルジグはシンキングペンシルのように腹側で水を受けてロールするように考えてあります。
ロールするアクションはやっぱり食わせ能力が高いですからね。
ボディを太くする為に素材はスズ
シンキングペンシルのように腹の部分で水を受ける為にある程度の太さが欲しい。
その為にボディの素材は自作スピナーベイトと同様にスズで作りました。
鉛と比べて価格が6倍くらいするのがネックですが、比重が軽いだけでなく自然にも優しい素材なのが良いですね。
実測ウエイトは23g
ウエイトの目標は25gですがハンドメイドで作るとなると25g付近にウエイト合わせるのはなかなか難しいです。
スズのインゴットから概ねのボリュームを把握して、感覚でボディサイズを決めました。
出来上がりを実測してみると23g。
ちょっと軽くなってしまいましたがこのくらいなら良いですね。
巻き感を出す為のリップ
普段メインでやっている釣りがバスな事もあって巻いた時に、ルアー抵抗が無くスルスルと手前に来るのが物足りないんです。
クランクやスピナーベイトを巻いている時って手元にブルブル来るのを感じながら巻くのが楽しいですよね。
メタルジグって先が尖った形状の物がほとんどなので巻いている時はスルスルと手前に寄ってきてしまいます。
なので今回作ったメタルジグは小さいリップを付けて巻きの抵抗を感じる事が出来る様に作りました。
実際に巻いてみた感じは適度に抵抗があって良い感じ。
抵抗があると潮の流れを感じやすくて良かったですよ。
メタルジグの顔に表情が出るのも個人的には満足です。
フォーリングの姿勢も考えてややフロント寄りのセンターバランス
名古屋港でメタルジグを使う使い方はフォーリングが6割、巻きが4割といった感じです。
なのでフォーリングでの動きや使い勝手はかなり重要です。
今回作ったメタルジグのフォーリング姿勢はシンキングペンシルのようにシミーフォールしながら落ちてくれるように、ボディの下部にウエイトを集中させた低重心設計。
他の要素とのバランス考えるとこれ以上は低重心には出来ないと思うくらいボディ上部は薄く、下部は太くしました。
これで無理ならシミーフォールは無理!と思いながら落としてみたところ…
残念。シミーフォールは出ませんでした(泣)
シミーフォールさせるにはボディが中空でウエイトが下部に集中しているくらい低重心でないと無理っぽいですね。
ソリッドボディのメタルジグには難しいです。
ですがその代わりにヒラっとヒラを打ちながら落ちていった後、低重心のおかげで姿勢が安定→またヒラを打ちながら落ちる。
といったようなシミーフォールでは無いですが釣れそうなフォーリングアクションになりました。
実際に落とし込んで使ってみてもシーバスの反応は良好だったので狙ったアクションとは違いますが結果オーライです(笑)
ヒラを打った後に姿勢が一度安定するおかげでフックにラインが絡むエビになる事がほぼ皆無だった事も使いやすいと感じました。
アクションは狙い通り
アクションはロール中心でテールも適度に振る狙った通りのアクションが出ました
普通の速さで巻くと写真のような姿勢で腹に水を受けるのでロールするんです。
腹の形状をフラットにした事でしっかりと水を受けてロールするアクションは私の好きなスピンベイトのアクションのよう。
スピンベイトほどピッチは早く無いですけどね。
ソリッドボディでこれだけロールすれば満足です。
実釣でも巻きでしっかりとシーバスが食ってくるのを見てロールするアクションはやっぱり食いが良いと改めて感じました。
そして面白かったのがテールフックにティンセルを付けるとテールを振るアクションが無くなってロールのみのアクションに。
ティンセル無しではロール+テールを振るアクションに変わりました。
テールを振るウォブリングの動きを嫌うバチ抜けのシーズンではティンセル付き、普段はティンセル無しと使い分ける事で状況に合わせる事が出来そうです。
まとめ
実は去年から何個か作っていたんです。
今回ご紹介したのは4つめの型だったりします。
作っては泳がせて、修正してを繰り返して良くなっていく作業が面白くてたまりません。
今回の型は個人的にはかなり満足。
動きだけなら市販されているメタルジグにも負けていないと思いました。
あくまで私の使い方ならという条件付きですけどね(笑)
自分で作り込んでいったルアーで魚が釣れた時には普通に買ったルアーで釣った魚とは違う満足感があります。
今回釣れた60ちょいのシーバスも忘れられない魚になりそうです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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