いつも釣りをしていた池が水抜きされてしまった。
多くの釣り人が一度は経験した事があると思います。
でも水抜きされた池って数年後にとても良く釣れる池になる事が多いんです。
バスが初めて池に入ってからどのように増えたり減ったりするのかを考えます。
Contents
その池のポテンシャルでバスの数は決まる
バスが池に入ってから長い年月がたった池はバスの数が安定期に入っています。
その池の餌となる小魚などの生き物がどれくらいいるのかでバスが何匹その池で生きられるのかが決まるからです。
長い事バスが池にいるとバスの数と餌の数のバランスが取れてきて、お互いに適した数に安定してくるんです。
お互いに増えもせず減りもしないバランスに自然と安定する。
自動的にバランスを取る自然って凄いですよね。
水抜きされると一時的にバスはゼロになる
バスと他の生き物のバランスが取れていた池でも水抜きされるとそのバランスは崩れます。
一般的にバスは駆除されてゼロになり、その他の生き物は可能な限り戻されるからです。
その状態になるとしばらくはバスがいない環境でバランスを取り始め、池にいる生き物でバランスを取るようになります。
この池の状態が餌となる生き物が多く、バスはいない状態です。
その後バスが池に入る
現在、日本の池や川にはほとんどバスがいます。
なので水抜きをした池にも、流れ込む水や鳥の糞などからバスは池に入ると言われています。
そして残念な事ですが釣り人が放してしまう事もあります。
水抜きされてバスが居なくなっても、ほぼ確実にもう一度バスは入る事が多いんです。
その時の池状態は餌となる生き物が豊富な状態です。
バスにとっては最高の状態の池に入る事になります。
バスが急速に増える
バスが少なく餌が多い池では、バスがどんどん増えても餌が豊富にあるのでバスは一気に増えます。
そして増え続けたバスは豊富にあった餌をほぼ食べ尽くして自分達が食べる餌が無くなるまで増え続けます。
この状態がバスの数が最大になっている時期です。
この数はその池に対してバスの数が通常生きていける数を大幅に超えている状態になっています。
この時期の池で釣りをしたら最高に数が釣れる状態ですね。
30年前の琵琶湖や霞ヶ浦、20年前の八郎潟がこのような状態でした。
一気にバスが減る
バスがその池で生きていける数を大幅に超えている状態は長くは続きません。
餌が少ないので一気に数が減り始めます。
その減り方は大きく、バスがいなくなったと思えるくらい減るようです。
イメージ的には数が多い時を100だとしたら2とか3くらいに減ります。
良くあのフィールドは釣れなくなった。
そう言われる状態がこの状態です。
あれだけ釣れたのに何でこんなに反応しない?と思うくらい変わります。
そして安定期に入る
バスが一気に減るとバスに食べられていた餌となる生き物達が増え始めます。
もともとその池が持っていたポテンシャルの数に戻ろうと増え始めるんです。
そのように餌となる生き物が増え始めると、極限まで減っていたバスも餌が食べられるようになってまた増え始めます。
そしてこの時は最初にバスが入った時のように餌が大量にある状態では無いので一気に増える事はしないようです。
餌となる生き物とバスが増えたり減ったりしながらバランスをとっていくようです。
そして最終的にそれぞれの数のバランスが取れた所で落ち着きます。
バスの数のイメージは多かった時が100だとしたら10くらいです。
そのくらいで落ち着くんです。
安定期まで10年〜15年
バスが池に入ってから安定期に入るまで規模にもよりますが10年から15年くらいで安定期に入ります。
そして安定期に入ってしまえばバスや他の生き物の数が大きく変わる事はありません。
釣り人目線で発言しますが、バスが入ってしまった以上バスを減らす最善の策は何もせずに安定期に入るのを待つ事だと思っています。
安定期に入るまでのバスが1番増えている状態で水抜きや駆除を行うと、もう一度最初の状態からやり直しになるようなんです。
釣り人としては釣れにくくなったフィールドが数年待てばまた良く釣れる状態になるので、また楽しめるようになります。
まとめ
良く釣りに行っていた池が水抜きされるとガッカリすると思いますが、また最高に良く釣れるまでの準備期間だと思って数年間待ってみてください。
多分5年後くらいに行くと良く釣れるようになっています。
そしてバスが増える事で漁業が上手くいかなくなっている場所は、変に駆除をしないで安定期に入るのを待つのが良い方法だと個人的には思っています。
難しい問題だと思いますが釣り人としては河口湖や芦ノ湖のように共存出来ると良いのですけどね。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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