ハンドメイドでラバージグを作り始めて一年くらいが経ちました。
根がかりが少ない(根がかりしても外れる)フットボールジグが欲しくて試行錯誤していましたが、とりあえず現段階での完成形が出来たので発売したいと思っています。
コンセプトは「適度に引っかかって、良く外れるジグ」です。
岩がゴロゴロしているような場所での根がかりの外れ方は普通のフットボールとは明らかに違いますので試して欲しいです。
Contents
ゼロストフットボールジグ
根がかりに強いジグとして私が出した答えはオフセットフックと、チェリージグのように伸びたアイの組み合わせです。
前回、ご紹介したハンドメイドジグのバレルヘッドジグはオフセットフックを備えたフットボールタイプのジグになっていました。
オフセットフックを備えたバレルヘッドジグはかなり快適に根がかりを回避してくれましたが、どうしても何ともならなかったのがヘッドが岩などに挟まって引っかかった場合。
この岩に挟まる根がかりはジグだけでなく、テキサスリグですら何ともならない根がかりです。
このヘッドが挟まるタイプの根がかりを何とかしたいと採用したのが伸びたアイです。
このアイの形状はチェリーリグからヒントを得ました。
チェリーリグは一見フックにウエイトを直接付けるジカリグと同じに見えますが、根がかり回避能力はまるで違います。
振り子が戻る時のようにウエイトが進行方向と反対の方向に動く事で、ウエイトが岩に挟まっても戻るように動くので外れやすいんです。
イメージしやすいように写真で説明します。
これが岩にヘッドが挟まった状態です。
通常のヘッドにアイが付いているジグだと引っ張っても岩に挟まる方向にしか動かせません。
ところが、このジグのようにアイがヘッドから離れていると。
アイとヘッドの間のワイヤーが支点となって、ヘッドは戻る方向に動くようになります。
ヘッドが進行方向とは逆方向に、岩に挟まったヘッドを外すような動き方をします。
このように岩に接している支点部分を中心として円を描くように岩を乗り越えるんです。
ポイントは引っかからないのではなくて、「引っかかるけど外れる」ところ。
チェリーリグの大きなメリットである、この外れる性能をラバージグに組み込みました。
全部が全部外れるといつ訳ではありませんが、通常のフットボールジグと比べると明らかに良く外れます。
食わせのきっかけになる、引っかかるけど外れるという性能がこのジグの最大の特徴です。
チェリーリグの根がかりが外れる能力が良く分かる動画です。
本当にアイが伸びているだけで全然別物なんですよね。
ジグの名前はチェリージグにすればコンセプトがより明確だとは思ったのですが、上の動画の中で空さんが言われているのに同感で、チェリーと付くのがなんとなく違うなぁと思いまして…
なので一日中使ってもロストがゼロだった経験からゼロストフットボールジグと名付けました。
フックはオフセットフックとストレートフックの2種類。
フックを固定式のフックではなくて、交換可能な可動式のフックにする事は前回のバレルヘッドジグから変わっていないのですが、フックタイプは2種類作る事にしました。
一つ目はオフセットフックです。
それも掛け重視のオフセットフックではなくて、ワームにセットしやすい一般的な形状のオフセットフックです。
デコイのキロハイパーの2/0が太軸でワームもセットしやすいので良いと考えています。
そしてもう一つはストレートフックになります。
写真のフックはイチカワフィッシングのTSWの2/0です。
ストレートフックなので掛けに全振りしたフックですね。
最初は掛け重視のオフセットフックだけにしようかと思っていたのですが、両極端の2タイプを作った方がいろいろな場面に合わせられるという判断です。
個人的には遠投して探る時にはオフセットフック、割と近距離の時や食いが浅い時にはストレートフックを使う予定です。
もちろん交換可能になっているので使うワームに合わせてフックサイズを変更する事も可能です。
フックのセットの仕方
フックのセットの仕方を説明します。
フックは普通のワームフックなのでワームに刺す方法は普通と同じで良いのですが、フックの取付部分にちょっとした違いがあります。
これがヘッドとフックの取付部分なのですがヘッドから出たアイにワームフックのアイを通して取り付けてあります。
そしてちょっと分かりにくいのですが、ヘッドのアイにはシリコンチューブを半分アイにかかる感じで取り付けています。
これはワームフックのアイがヘッドのアイにねじれたような状態で絡む事を防ぐ為です。
ねじれたような状態の時に強引に引っ張るとヘッドのアイを開いてしまう事があるんですよ。
それを防止するために付けています。
この状態の取り付け方が一つ目の取り付け方になります。
この取り付け方はヘッドとワームがフレキシブルに動くのでワームがより動く取付方法となります。
でもフットボールジグを使う時って着底してからワンテンポ置いて、ゆら〜とワームが倒れ込んで欲しい時もありますよね。
そんな時にオススメの方法がバレルヘッドジグの時にご紹介したヘッドのアイもワームに埋め込んでしまう方法。
この方法だとヘッドとワームの繋がりが出来ますので、フットボールジグのワンテンポ後にワームが倒れ込むアクションも出す事が出来ます。
ワームとジグが一体感があるのも良いですよね。
ワームをヘッドのアイに埋め込めて使いたい場合はシリコンチューブを外せば良いだけですので、デフォルトではチューブを付けた状態にして販売します。
ウエイトは1、3/4、1/2、3/8、4/1オンスの5種類。
ヘッドのウエイトは1オンス、3/4オンス、1/2オンス、3/8オンス、1/4オンスの5種類作ろうと思っています。
5種類も作るのは大変なのですが、自分で使う場合5種類欲しいという事から決めました。
仕事の合間にハンドメイドでコツコツと作るので数は出来ませんが欲しい人には欲しいウエイトが届けられると良いなと思ってます。
まとめ
スピナーベイトに続いてラバージグも発売する事にしました。
私ならこんなルアーが欲しいと思えるルアーを作る事を心がけていますが、今回のラバージグも他にはあまり無いラバージグになったと思います。
多くの人に受け入れられるルアーでは無いかもしれませんが、ハマる人にはハマるルアーになっていると思っています。
出来上がりましたらスピナーベイトと同様にkohoku handcraft storeで販売しますのでよろしくお願いします。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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